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海外で働くために必要な「就労ビザ」とは?かかる費用と発給期間、注意点について解説!

就労ビザ海外転職

2022.09.15

日本で働く外国人には「就労ビザ」が必要ですが、日本人が海外で働く場合にも、その国のルールに応じた就労ビザが必要になります。

前回のコラム記事では『海外で働くおすすめの仕事9選と海外勤務のメリット・デメリット』について解説しましたが、知らないうちに就労ビザが切れて“不法就労者”となってしまわないよう外国人の雇用についてここで確認しておきましょう。

今回は海外で働くために必要な就労ビザの手続き方法とその手数料、実際に就労するまでの流れを説明いたします。

海外で働くために必要な「就労ビザ(在留資格)」とは?

「就労ビザ(滞在資格)」とは、外国人が他国で働くときに必要となる在留資格のことをいいます。
つまり外国で働く目的で渡航する際に発給される査証(ビザ)です。

日本と協定を結ぶ国は2021年時点で192ヵ国あり、それらの国に観光目的で入国する際には観光ビザは免除されパスポートのみで入国することができますが、渡航目的が就労であればその国の就労ビザを取得しなければならない決まりがあります。

これは外国人の就労を厳密に管理するためです。海外から賃金の安い労働者が大量に入国してくると、賃金が海外に流れることや自国民の失業招くなど国の経済力低下に繋がってしまうのです。

海外で働くことを目的とする場合は、事前にその国の出入国管理制度について調べ、必要な就労ビザを取得するようにしましょう!
また現在は新型コロナウイルスの影響によって入国制限が行われているため、現地の規則や条例の遵守が大切です。

そういえば「ビザ」と「パスポート」ってどう違うの??
パスポートは自国の政府が発行するけど、ビザは滞在先の国で発行されるものなんだよ。
ディービくん
ディービくん

実際に海外で働く方法と就労ビザ取得の手続きについて

海外で働くには「就労ビザ」が必要ですが、就労ビザの許可基準は国によって異なります。

また国によっては出入国管理制度(就労ビザを含む)が度々変更されることもあるため、ここでは日本人が海外で働くために取得したい就労ビザの手続きついての一般論を説明します。

1# 就労先企業から「内定」をもらう◎

海外で働くために就労ビザを取得するにはまず、相手国の会社から内定をもらうことが最優先です。

国によっては就労ビザの許可条件として、労働者の月収や年収を審査したり企業側に自国民の雇用を義務付けているところがあります。そのため、就労先企業から内定をもらうことが欠かせません。

一方で、短期滞在ビザを取得し先に渡航し、現地で就職活動を行う場合もあり、就労職先が決まったら就労ビザを取得するケースもあります。

国によって違うとはいえ、基本的には海外で働くにはまず「内定」をもらうことが肝心なのね!
そうなんだ。国や地域によっても変わってくるからしっかりと調べないとだね!
ディービくん
ディービくん

2# 就労ビザの必要書類を用意する

必要書類もまた国や職種によって異なり、就労ビザの種類もさまざまです。

一部の書類は内定後に会社が用意してくれるため、「卒業証明書」や「資格証明書」「職務経歴書」など事前に用意できるものから集めておくとスムーズです。

3# 海外に渡航し就労ビザを申請する

内定が決まり、必要書類が揃ったら就労ビザを申請します。

会社によっては申請手続きを代行してもらえるところもありますが、そうでない場合は渡航して自分で申請しなければなりません。

一部の国では、自国内のみで就労ビザの受け付けを行っているため、短期滞在ビザやノービザで入国し現地で手続きを行いましょう。

ちなみに就労ビザとは別に「労働許可証」が必要な国では、手続きのために渡航と帰国を繰り返すケースもあります。

海外で働くための就労ビザ、取得にかかる費用と発給期間はどのくらい?

海外で働くために必要な「就労ビザ」及び「労働許可証」は以下の通り、国によって費用が異なります

(例)
・アジア:約1万~2万5,000円
・北米:約1万~2万5,000円
・ヨーロッパ:約1万2,000円~2万7,000円

そもそも海外で働くには、就労ビザなどの取得手数料の他に「渡航費用」や「ホテル滞在費用」「生活費用」「引越し費用」「家賃」など様々な準備費用が発生します。

航空券やホテル滞在費用などを就労先企業が負担してくれる場合は「家賃+生活費」を用意しておけば大丈夫ですが、全て自己負担となる場合はアジアであれば35~40万円、北米やヨーロッパの場合は70万円~とそれぞれ資金を用意しておきましょう。

就労ビザの発給にかかる期間は、平均1ヶ月前後ですが、2~3ヶ月かかる場合もあれば2週間ほどで審査が終わることもあり、国によって異なります。
そのため、余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。

就業期間中に就労ビザが切れないよう、有効期限の確認は抜かり無く!

就労ビザには有効期限があります。

就労ビザの有効期限が切れてしまうとその後は「不法滞在(オーバーステイ)」となってしまうため、必ず期限内に更新手続きを行っておくことが重要となります。

不法滞在が見つかったらどうなるの?
不法滞在者には、退去強制の行政手続きが行われるんだ・・
ディービくん
ディービくん
それは怖いね・・。海外で働くには就労ビザの有効期限は絶対に切らせちゃいけないんだね!

※万が一更新手続きが長引き、有効期限内に就労ビザの更新ができなかった場合には、国によって規則が異なりますが、数十日程度の一時滞在資格を与えてくれるところもあります。

海外で働くために必要な「就労ビザ」は国によって条件が異なるため、事前に確認しておくことが大事!

この記事では、海外で働くために必要な「就労ビザ」の取得手続きやかかる費用について説明しました。

就労ビザの審査基準や必要条件、申請方法は国によって、会社によってさまざまです。

そのため、将来海外で働きたいと考えている方は、国や仕事についての情報だけでなく「就労ビザ」についての情報もしっかりと集めておくようにしましょう。

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