ここ数年で働き方改革は大きく前進し、テレワークや残業削減、有給休暇取得の義務化など様々な取り組みが行われてきました。
その中でも注目されている働き方改革の1つに、副業の解禁が挙げられます。
きっかけとなったのは、2018年1月に厚生労働省が働き方改革の一環で公表した
「副業・兼業の促進に関するガイドライン」と「モデル就業規則」の改定です。
つまり、政府が実質的に副業・兼業を容認したということです。
副業をはじめようとして、クラウドソーシングの利用を検討している人も多いのではないでしょうか?
この二つの施策には、以下のような背景が考えられます。
- 増税対策
- 年金対策
- 人手不足の深刻化
- 国民の生産性アップによる国力強化
この改正をきっかけに、大企業を中心に副業を認める企業が続々と増え続け
2020年現在では、業態や業界問わず多くの企業が副業解禁へと取り組みを進めています。
更にコロナウイルス影響によっても、今後の副業のニーズ・クラウドソーシングの利用率はより一層高まるのではないかと思います。
パーソル総合研究所の「副業の実態・意識調査」によると現在の正社員副業率は10.9%、副業は行っていないが今後副業を考えている正社員は41%とあります。
つまり2人に1人は副業の意思を持っているということが分かりました。
前年に比べますます先行き不透明となってしまったこのご時世…
少しでもゆとりを持ち安心した生活が送れるよう副業を検討する社員達が多くいるのは当然の流れですよね。
今回は、実際に副業にかけている平均時間や、副業の平均月収、おすすめのクラウドソーシングの紹介と、
企業目線・社員目線で見るそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
副業にかける平均時間は?平均月収はいくら?
副業にかける1週間の平均時間は10.32時間という結果が出ています。
下記の調査結果の図を見てみると、本業と併せた1週間の労働時間が70時間を超える層も1割程度いることが分かりました。
本業も副業も頑張りすぎると長時間労働になってしまうので
無理ない範囲で自分に合う働き方を見つけ適切な時間配分で副業との両立を図れるようにしましょう。
続いて平均月収ですが、パーソル総合研究所の調査結果では6.82万円とあります。
また、時給にすると平均で1652.1円。
1万円未満:2.6%
1~5万円:54.9%
5~10万円:23.8%
10~20万円:12.6%
20~30万円:2.3%
30万円以上:3.9%
細かい調査結果を見ていくと、一番多い平均月収額は1万円~5万円ということが分かります。
副業初心者がいきなり月に数万円稼ぐのは簡単なことではありませんが、
ある程度の知識がついて、すきま時間などの時間配分をうまくコントロールできれば
社員はもちろん、主婦や学生、フリーターの方であっても到達することができるでしょう。
お小遣い程度の収入があれば、心にも余裕が生まれますね。
参考・画像引用:パーソル総合研究所、副業実態・意識調査結果
企業目線で見た副業に伴うメリット・デメリットとは?
副業解禁によって生まれる企業目線で見たメリット・デメリットを紹介します。
副業に伴うメリット(企業目線)
- 人材の流出が防げ、優秀な社員の定着率を向上させられる
- 社員がやりがいを持ち、主体的に業務に打ち込めるようになる
- スキルや知識、経験を得た社員が会社に還元してくれる
- 副業で得た情報や人脈で事業拡大に繋がる可能性も
- 企業ブランディングができる
副業に伴うデメリット(企業目線)
- 情報漏えいや機密情報流出の危険性が増える
- 本業へ支障がでてしまい、生産性が落ちる可能性がある
- 離職を促す可能性がある
- 労働時間管理が難しくなる
社員目線で見た副業に伴うメリット・デメリットとは?
企業目線とは反対に、副業を行うことで感じる社員目線で見たメリット・デメリットを紹介します。
副業に伴うメリット(社員目線)
- 収入が増える
- 人脈を広げられる
- 新しいスキルや経験の習得
- やりたいことにチャレンジできる
- 転職や起業に向けて試行・準備が可能
- 経営スキル、タイムマネジメント力が磨ける
- 自身の隠れた才能が見つかるかも
副業に伴うデメリット(社員目線)
- ライフワークバランスが乱れ、本業へ支障がでることも
- 本業の会社とのトラブル
- 場合によっては損をしてしまうかも
- 詐欺に会うかもしれない
- 税金関連の手間がかかる(※年間20万円以上収入がある場合は確定申告必須)
副業と本業が両立しやすいおすすめの職種
副業としてできる仕事は幅広く、様々な職種がありますが、
クラウドソーシングサービスの紹介をする前に、副業と本業を両立させやすいおすすめの職種をいくつか紹介いたします。
ポイントサイト、アンケートモニター
まずは入門編、副業初心者でも手軽に始められる為おすすめなのがポイントサイトです。
ポイントサイトは、アンケートや口コミ投稿、会員登録、アプリのインストールといったタスクをこなすことでサイト内に貯まっていくポイントを現金や、買い物で使えるポイントとして交換することで、報酬を得るという仕組みです。
また、アンケートモニターではいくつかのアンケートサイトに登録をして回答していく業務になります。
どちらもPCで作業可能ですが、スマホだけでも簡単操作で副業できるのが魅力で
すきま時間を活用しながら自分のタイミングで収入を増やすことができます。
ただ手軽であるが故に、1回の報酬はさほど期待できません。なので楽に少しずつ収入を得たい方にはおすすめしたい副業です。
データ入力、文字起こし
二つ目のおすすめは、データ入力や文字起こし。ひとりで黙々と仕事に打ち込めるような職種です。
名簿やアンケート結果、レビュー、商品管理表などの紙データをExcelシートやサイト上に入力していくものや、会議やインタビュー時の音声を文字起こししていく業務などがあります。
そして、データは正確に入力することが求められます。
ただ、ポイントサイト同様こちらも時間帯の縛りがないのですきま時間を活用し気軽にはじめやすく、タイピングができれば誰でも簡単にできる副業の一つです。
Webライター
副業として選ぶ人が多く、人気でおすすめの職種がWebライターです。
依頼されるテーマとしては旅行、ファッション、アウトドアなどの『趣味系』。ダイエット、健康食品、コスメなどの『健康・美容系』。料理、学習、恋愛などの『生活系』。保険、住宅、投資、転職などの『金融系』などに分かれます。
各分野の専門知識がなくとも、記事化することが好きな人は副業として十分に成り立ちます。
はじめのうちは好きなテーマからライティングを行うとスムーズに書けそうですね。
文章力やスキルを向上させてからジャンルを広げて高収入を目指しましょう。
ある程度の経験と知識、スキルが身につけば自分でブログサイトを立ち上げてアフィリエイト報酬で稼ぐ人も居ます。
ちなみにWebライターでの収入の相場は1文字当たり0.5~5円で、スキルがあるほど収入も上がるので人気且つやりがいのある、おすすめの副業です。
クラウドソーシングサイトのおすすめ3社
クラウドソーシングサイトとは「仕事を依頼したい企業」と「仕事を受けたい個人」をマッチングさせオンライン上で業務を受発注できるWebサービスです。
すきま時間を活用して副業している人の多くは、このクラウドソーシングサイトを利用して案件を見つけています。
また、複数のクラウドソーシングサイトに登録することで良質案件に出会えるチャンスも増えます。
では、おすすめのクラウドソーシングサイトを紹介していきます。
おすすめ1★【 クラウドワークス 】
【特徴】
一つ目のおすすめのクラウドソーシングは、クラウドワークス。
クラウドワークスはYahoo!とも提携していて、オールジャンルに強い日本最大級のクラウドソーシングサイトです。
登録ユーザー数は300万人以上。手数料の安さやサポート対応も充実しているので初心者にも上級者にも安心して利用できるとあって人気です。
全ジャンルで案件数が多く、アンケートや口コミ、データ入力などの簡単なものから広告バナーデザイン、スマートフォンアプリ開発やシステム開発といった専門分野まで200種類以上の中から仕事を選ぶことができます。
また、依頼主(企業側)と個人共に本人確認をしなければならないので、トラブルに発展するリスクが低いのもおすすめしたいポイントです。
おすすめ2★【 ランサーズ 】
【特徴】
二つ目のおすすめのクラウドソーシングはランサーズです。
ランサーズは、国内で初めてできたクラウドソーシングサービスサイトです。
登録ユーザー数は100万人以上いて、これまでに数百億円単位の金額が動いているほどたくさんの企業や個人が利用しています。
特にブログ記事のライティングやWeb制作、デザイン案件に強く、将来は独立してフリーランスで活躍したいと考える人にとっても、強い味方になってくれることでしょう。
ランサーズでは、基準値をクリアした人に「認定ランサー」の称号がもらえるので認定ランサーになれば希望の仕事が決まりやすくなります。
おすすめ3★【 Shinobiライティング 】
【特徴】
三つ目のおすすめクラウドソーシングは、Shinobiライティングです。
社名の通り、ライティングに特化したクラウドソーシングサービスです。
登録ライター数は5万人以上、記事数は500万を超えています(2018年9月時点)
Shinobiライティングで仕事をする際は、まずはサイトで会員登録が必要です。
その後、ログインをして案件を探し、執筆したい案件があったら条件やルールを確認してエントリーをします。
Shinobiライティングでは、用意されたエディタを使用して記事を作成し、完成した記事を投稿して検収を待つ形になっています。
投稿が採用されると、数日後にポイントが付与されるという流れになっています。
サイト内の記事作成システムを使用して投稿ができる為、納品もしやすいのでおすすめです。
クラウドワークス、ランサーズ、Shinobiライティングとも案件が豊富なので登録しておけば「やりたい仕事がない!」と困らずに済みそうです。
今回紹介したおすすめ3社以外にも、主婦向けのサイトやライティング専門サイトなど様々なクラウドソーシングサイトがあるので自分の働き方に合うサイトを見つけましょう!
副業初心者へのクラウドソーシングのおすすめ~まとめ~
今回は、副業に伴う企業側・社員側のメリットデメリットや副業におすすめな職種、クラウドソーシングサイトを紹介しました。
副業にはリスクもありますが、収入が増えるだけでなく充実したライフスタイルも手に入ることができます。
複数のクラウドソーシングサービスを利用することで、自分に合った仕事を探すことができるのも大きなメリットですね。
これから副業をはじめようと思っている方々はしっかりと副業のメリットやデメリットを理解したうえ事前準備しておきましょう。
もちろん、本業の就業規則に反していないということが前提となります。
評判DBでは、福利厚生欄を設けているので副業やダブルワークがOKな企業なのかどうかを企業担当者様に入力していただくことで一目で把握することができます。
ぜひ、企業選びの参考にお役立てください。
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人事担当者様方のご登録、お待ちしております。