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部下のやる気を引き出す5つの方法|上司の素早い行動が会社全体の生産性を向上させる!?

生産性向上部下のやる気を引き出す方法

2023.04.19

「部下からやる気が感じられない」

「部下が自発的に仕事をしてくれない」

そう悩みを抱えるマネージャーやリーダーは少なくありません。

また「遅刻が多い」「仕事中よくスマホを見ている」というような、あからさまにやる気が感じられない場合もありますよね。

一緒に仕事をするうえで誰か一人でもやる気がない人がいれば、それだけで他の社員のモチベーション低下に繋がる危険性があり、さらには会社全体の業績にも影響しかねないもの。

そのため「面倒だから・・」と放置せず、なるべく早い対策をとることが大切になります。

本記事では、部下のやる気を引き出す方法を5つ解説するので、マネージャーやリーダーを務める方々は参考いただき、すぐにでも実践してみてくださいね。

まずは、部下がやる気を出せない「理由」を知ることが大切

やる気がない部下にはいくつかの特徴があります。

そのため、積極的に仕事に取り組んでもらうためにも、まずは部下がやる気を出せない理由について知っておくことが大切です。

モチベーションが湧かないとやる気も出ない

やる気のない理由の一つとして、仕事に対するモチベーションが湧いていないことが考えられます。

その業務は“誰のため”で、“何のためにしているのか”、“社会のどういった部分に役立っているのか”という部分が理解できていないと、仕事に対するやりがいは感じにくいかもしれません。

また誰でもできる仕事ばかりで大事な仕事を任せてもらえないなど、自分が過小評価されていると感じればモチベーションはどんどん下がってしまうでしょう。

どうすれば評価してもらえるか分からない

業務の必要性は理解していても、自分の頑張りが評価されない環境にいるとやる気を失ってしまいがちです。

契約数や売り上げなど、仕事の成果が数字で表れる業務は評価基準を設定しやすいかもしれません。しかし、人事や経理といった成果を数値化しにくい業務もあれば、他の社員をサポートしたり、結果を出すまでのプロセスに注力した人もいるはずです。

そのため、数字による評価がしにくい場合でも評価の根拠を定めておく必要があるのです。

業務に対する具体的な判断指標がなかったり、業績を上げる方法を知らないなどという悩みも部下のやる気を低下させる一因です。

ちなみに評価をする際、部下に評価の根拠が伝わっていない場合も「上司の主観で判断しているのでは?」と思われて、やる気を失わせてしまうので注意が必要です。

上司に不満があるとやる気も出ない

仕事にやりがいを感じていても、上司に対して不満を持っていると、部下はやる気を失ってしまいます。

例えば「考え方や価値観が違う」ということや「一方的に怒鳴られた経験がある」など、何らかの理由で上司を尊敬できない場合には苦手意識が強くなるはずです。

こうした良くない印象が上司から注意や指示を受けても従いたくない、と反抗的な気持ちを湧き起こすのです。

上司との関係性が修復されずにいると、部下のやる気も一向に引き出すことはできないでしょう。

また上司だけでなく、他の社員との関係性によっても部下のやる気を左右する場合もあります。

職場環境に問題があることも

そもそも会社が本気で人材を育てようとしていなかったり待遇に問題がある場合には、部下のやる気を引き出すのは難しいです。

部下にやる気があったとしても、会社が育てようとしなければやる気のない社員が生まれてしまうのです。

また頑張っても給与に反映されなければ、やる気を維持することは難しいですよね。

職場環境の問題を見つけるためには直接部下から話を聞いてみるなどしましょう。

部下のやる気を引き出す5つの方法

ここからは部下のやる気を引き出す5つの方法を解説していきます。

「やる気がない部下」は、決して「使えない部下」ではありません。むしろ伸びしろがある人材なので上司は的確な指導を行い、部下のやる気をグッと引き出してあげましょう!

自分で考える習慣をつける

上司が細かく口出ししてしまうと自然と仕事に対し受け身体制になり、部下のやる気を引き出すことは難しくなってしまいます。

そのため仕事を任せるときは納期や求める結果を示したうえで、業務プロセスは部下自身に考えさせることが重要!!

自分で考える習慣をつけることでやりがいを感じ、仕事に対し自発的に取り組めるようになるのです。

上司は、適宜フォローを入れることで仕事の楽しさを学ばせてあげましょう。

細かい目標設定で成功体験を増やす

人は成功体験を積み重ねることで自信がつき、さらに大きな成功体験を積もうと努力します。

いきなりハードルの高い仕事を任せてしまうと、段階的な成長を感じられずやる気が下がるどころか、できなければ自信をなくしてしまい兼ねません。

そのため、はじめは低めの目標設定で仕事を振り、成功したら徐々に難易度を上げていくようなやり方で部下のやる気と自信を引き出すことが大切です。

強みを褒めて伸ばす

誰もが得意不得意を持ち合わせており、自分の得意分野であればやる気を出しやすいはず。

そのため、上司は普段から部下の強みや長所を褒めて伸ばすようにすると、強みを強化しながら成長することができ、やる気も一気に引き出すことができるでしょう。

強みそのものを褒めるもよし、そのプロセスを分析して褒めるもよし!

ですが、根拠がなく褒めるのは部下も納得できず「裏があるのでは?」と逆にやる気削いでしまうので要注意です。

しっかりと部下の強みを褒めるには日頃から目配りをして、「どういう性格なのか」「何が得意で不得意なのか」などを把握しておきましょう。

未来くん
未来くん
仕事がデキなさすぎる部下にはどう褒めたら良いの・・?

中には「どこを褒めたらいいんだ…?」と感じる部下もいるかもしれません。

そんな時は今はできてなくても、“これから伸びしろがある点”を見つけてそこを褒める事が大切です。

そうすることで、部下自身も自分の強みに気づくきっかけになり一石二鳥です!

職場環境の改善

部下のやる気を損なわせる要因の一つに「職場環境」があるとすれば、職場環境という根本的な問題を改善する手段もあります。

例えば自由に発言できる雰囲気の“定期ミーティング”を開けば、業務の進捗状況や困ってる事がないかなど確認することができますし、“定期ランチ会”を設定すれば些細な悩みも上司に相談できるようになり、部下のモチベーション低下にも気づきやすくなりますよね。

このように、社員同士自然にコミュニケーションがとれる環境づくりも部下のやる気を引き出すための有効的な方法です。

ディービくん
ディービくん
僕の会社にも月一ランチ会があるけど、普段喋らない人たちと話せて楽しいんだ~!

部下のやる気を引き出せる「リーダー像」を再確認

部下のやる気はリーダーの日々の行動によっても大きく左右されます。
そのため、一度評価者自身の行動を振り返ってみましょう

【部下がやる気になるリーダー像】
□部下の話に耳を傾ける
□部下を否定しない
□「君ならできる!」と信頼感を示す
□目標を示したうえで、詳細なやり方は部下自身に任せる
□良いところは積極的に褒める
□余計な口出しはせず、高い関心を持って声をかけたり、励ましたり、感謝の気持ちも言葉にする
□結果に対し公正公平に評価する

皆さんはいくつ当てはまっていましたか?

部下のやる気を引き出すために部下を指導することはもちろん大切ですが、他人を変えるよりもまず先に自分が変わる方が容易だったりします。

部下のやる気を引き出すことばかりに執着しリーダー自身が変わろうとしなければ、そんな姿を目の当たりにした部下のやる気を向上させるのは難しいでしょう。

そして、すぐに結果を見い出すのではなく、じっくり長期的に部下と向き合いながらやる気を引き出すための取り組みを行っていくことが大切です。

また、「ミスが多い」「仕事が遅い」といった場合には“やる気がない”訳ではなく単純に“本人の能力的な問題”も考えられるため、その辺の見極めも慎重に行いましょう。

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