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ベンチャー企業へ転職するデメリット・メリットとは?向いている人の特徴や成功の秘訣を解説

ベンチャー企業メリットデメリット転職

2021.02.12

今や求職者からの注目度が高い就職先として認知されている「ベンチャー企業」

しかし、ベンチャー企業は設立して間もなかったり革新的な事業を展開する企業が多いため「成長性」「資金面」においては比較的“不安定”とされています。

“不安定”と認識されているのにも関わらず、どうしてベンチャー企業は求職者たちに根強く注目を浴びているのでしょうか?

今回のコラムでは、大手企業や中小企業にはないベンチャー企業へ転職することの魅力(メリット)と、そのデメリットについて解説いたします。
また、今後ベンチャー企業への転職を視野に入れている求職者の方へ向けて、どんな人がベンチャー企業に向いているのか、その特徴も見ていきます。

ベンチャー企業とは?

産業構造の転換期には、産業の主役が交代し、最先端の分野でそれまでなかった新しいビジネスが生まれ、そして新しい市場が作り出される。そんな時代のニーズを背景に、独自の技術や製品で急成長していく企業を「ベンチャー企業」と呼んでいる。普通この呼び方は、新規に興され、創業からあまり時が経っていない企業に対して用いる。

引用:ベンチャー企業|コトバンク

ベンチャー企業といえば若手社員や若手社長が多く、エネルギッシュで華やかなイメージがありますが、定義というと人それぞれというところがあります。
コトバンクにある解説を一般的な定義として読み取ると、“独自の技術や製品を使って新しい取り組みを行い、急成長していく新興企業”というところでしょうか。

一昔前であれば総合商社や銀行、大手メーカーに入社すれば生涯安泰と言われてきましたが、グローバル化が進み、大手企業でも経営不振に陥ったりと終身雇用制度という働き方が崩壊しつつあるという背景から「ベンチャー企業」は注目を集め、今後もその勢いはますます加速していくと予測されます。

また、未だない市場(マーケット)を創造したり事業を拡大していける魅力があるベンチャー企業は、自信の実力強化やキャリアアップを重視したいという狙いから転職を考える人が増えているのです。

しかし、ベンチャー企業への転職も、決して良い事ばかりではありません。
まずはベンチャー企業へ転職することのデメリットからみていきましょう。

ベンチャー企業へ転職するデメリットとは?

ベンチャー企業への転職を検討しているなら知っておきたい「デメリット」をまとめます。

ベンチャー企業に転職するデメリット:組織体制が整いきっておらず、一人ひとりにおける仕事の幅が広い

ベンチャー企業の社員規模によっても異なりますが、例えば社員8名のスタートアップでは、組織体制が整っていないことから「一人ひとりが担当する業務量が多い」というデメリットがあります。

また、社員30名前後のベンチャー企業では、部署や役割があるもののその線引きは曖昧なので、急に他の部署のプロジェクトに参加したり社長から直々に指示を受けることもあります。

ベンチャー企業に転職するデメリット:人手不足になりやすく、教育制度も不十分

ベンチャー企業の社長が特に頭を悩ませるのが「資金繰り」です。
当然、経費削減案の一つとして人件費も含まれるので、少人数で業務を回すことが多く、人手不足になってしまうデメリットがあります。

また、売上が安定していないベンチャー企業は、研修にかけるコストや時間も取りにくく、十分に社員教育を受けられない可能性もあります。
そのため自らで学び、主体的に動ける社員はベンチャー企業に向いているでしょう。

ベンチャー企業に転職するデメリット:社長次第で戦略がコロコロ変わることも

ベンチャー企業は、常に外部環境の変化を察知して、それに伴い内部環境も柔軟に変化し続けなくてはいけません。

自分で起業するほどの強い熱意を持つベンチャー企業の社長は、自らが率先して会社や部下達を成功へと導かなければならないという背景があるため、企業戦略がコロコロと変わりやすく、社長の一声次第では会社の方針が180度変わることもあります。

常に同じ方針、業務を行うことが多い大手企業への転職と比べると、突然ルールがガラッと変わってしまうベンチャー企業での現場は慌ただしくなりやすいというデメリットがあります。

また、社長の思考やビジョンに共感できないと、ストレスを感じやすくなると共に社内の居心地も悪くなってしまうのがデメリットです。
そのため、転職活動時や入社前に経営陣と話す機会を設けてもらうことが望ましいです。

ベンチャー企業に転職するデメリット:基本的に給与は低い

ベンチャー企業はスタートアップ間もない企業であるため、売上や社内制度などの経営状態が不安定です。
そのため人件費はなるべく抑えたいと考えるので、一般的に給与は低く設定されています。

事業の規模が大きければ売り上げも比例するので、企業によっては良い待遇も期待できますが、規模が小さければ小さいほど給与面ではあまり期待できないというデメリットがあります。

またベンチャー企業の多くは、利益率が高くビジネスになりやすい「IT・インターネット業界」です。ネットベンチャー企業では、“優秀な人材には多くお金を払う”というような方針を示している社長が多いので、万が一そうでないと判断された場合は最小限の給与で雇われる可能性も出てきてしまいます。

ベンチャー企業に転職するデメリット:社会的信用度や安定性が低い傾向にある、倒産のリスクも・・

ベンチャー企業の生存率を示すデータがあります。創業から5年後は15.0%、10年後は6.3%。20年後はなんと0.3%です。非常に厳しい。

引用:「創業20年後の生存率0.3%」を乗り越えるには|日経ビジネス

ベンチャー企業は、時に素晴らしい新サービスを生み出します。しかし、赤字を吸収できるほどの資金力がなく数年で倒産してしまう企業がたくさん存在しているのが事実です。
この経営の不安定さから、世間では「社会的信用度が低い」という認識が強い傾向にあるのです。

例えば住宅購入をする際のローン申請が下りづらかったり、借入額も大手企業の社員と比べると極めて少ないというデメリットが発生するということです。

また、ベンチャー企業は創業5年後でも10社中1社生き残れるかどうか、という厳しい世界であるためせっかく転職しても数年で倒産し、失業者となるリスクが高くなってしまいます。

ベンチャー企業へ転職するメリット

続いて、ベンチャー企業へ転職する魅力(メリット)についてもみていきます。

ベンチャー企業に転職するメリット:職歴・年齢・社歴関係なく評価される

ベンチャー企業は社員の人数が少ないため、未経験や経験者、年齢、社歴に関係なく、「能力・実力」を重視した評価制度を取り入れている企業がほとんどです。

新しい転職先で自分の実力を正当に評価して欲しい、成長したいという人は、会社に貢献すればするほど昇給・昇進しやすいといえます。

ベンチャー企業に転職するメリット:企業の成長と共に収入もアップ

企業の業績と社員の給与は少なからず関連しているので、ベンチャー企業の場合ビジネスが急成長すれば、その分給料や賞与として大きく反映されるメリットがあります。

また、比較的に少人数で構成されているベンチャー企業の評価制度は概ね「成果主義」というところがあるので、個人が結果を残すと会社の利益として目立ちやすく、自分の頑張り次第では報酬もぐんぐんアップしていく傾向にあるのです。

ベンチャー企業に転職するメリット:成長できる機会が多く、スキルアップできる

ベンチャー企業は会社自体の“成長スピードが速い”ので、その分自身の業務のスピード感も常に求められます。
また、企業自体が“不安定”ということもあるので毎日が「挑戦と失敗の繰り返し」になります。
そのため、突きつけられた課題をクリアしようという意欲がある人は、その課題に挑戦し問題を発見、そして解決するという実践的な経験が積み重なって大幅に成長していけるでしょう。

ベンチャー企業に転職するメリット:経営陣と現場の距離が近い

大企業では社長や役員クラスと話す機会というのは滅多にありませんが、ベンチャー企業では経営陣と現場の距離が近く、毎日のようにコミュニケーションを取るので直接意見を言いやすいというメリットがあります。

例えば社長に提案したことが採用され、会社の利益を生み出せれば大きなやりがいを感じるし、疑問点をぶつけてみても、間近で経営者の視点や思考を学ぶことができるので自身の成長にも貢献していくでしょう。

ベンチャー企業に向いている人の特徴とは??

ここまでベンチャー企業で働く事のメリットとデメリットについて紹介してきましたが、かなりふり幅があったと思います。
ベンチャー企業への転職は向いている人とそうでない人がはっきり分かれているので、一覧でみていきましょう。

<ベンチャー企業への転職に向いている人>

  • 環境適応能力、コミュニケーション能力が高い人
  • 好奇心、チャレンジ精神が旺盛な人
  • 自分の目標や将来設計が明確にある人
  • 仕事のやりがいを重視している人
  • 自らで動き、考え、挑戦していける人
  • マルチタスクにも対応できる人
  • プレッシャーに負けない人
  • 自己管理能力が高い人
  • 人と違った視点で物事を考えることができる人

ざっと挙げてみましたが、この様な特徴を自分が持ち合わせているかどうかというのは、なかなか自分では気付きにくいものです。

自己分析をしたうえ、明らかに「自分には向いていないな?」と気付ければ良いのですがそうでない場合は、入念に企業研究を行い自分がそのベンチャー企業での働き方にマッチしている人材なのかどうか、よく分析しましょう。

そして気になるベンチャー企業を見つけたなら一度面接へ出向き、リアルな会社の雰囲気、社長・社員の様子等、自分の肌で体感してきてください。

ベンチャー企業への転職はリスクもあるが、リターンも大きい

ベンチャー企業に転職することのメリット・デメリット、そして向いている人の特徴について解説しました。

ベンチャー企業は、組織体制や給与面など、様々な不安定さがデメリットの要因となる一方で、新しい分野に挑戦でき、自分の努力が評価に表れやすく大きなやりがいとなるメリットもあります。

そして、ベンチャー企業に向いている人の特徴が今現在の自分に当てはまっていなくても、与えられた仕事に対し真剣に向き合っていれば、それらの特徴はいずれ身に付いてくるものなので焦る必要はありません。

デメリットについて十分に理解でき、そのうえベンチャー企業に転職したいという強い気持ちがあるならば、向いているかどうかよりも「挑戦してみよう!」という気持ちを大切にしていきましょう。

評判DBでは、皆様の転職活動がうまく進むよう心から願っています。

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