就活生にとって避けて通れない「面接」
中でも、個人面接と異なる雰囲気や緊張感があるグループ面接に苦手意識を持っている方が多いのではないでしょうか。
グループ面接では、個人面接には無いマナーが必要だったり、他の就活生もいて緊張したり、「他の人と回答が被ったらどうしよう…」など、不安になる事を考えてしまいがちです。
今回は、グループ面接がうまくいかないと悩んでいる就活生に向けて、そんな緊張や不安を解消して面接に臨めるよう、最低限おさえるべきポイントを紹介します。
グループ面接の意図は?うまくいかないと感じる人が多いのはなぜか
1人の学生と時間をかけて面接をする通常の面接に対し、複数の学生と同時に面接を行うのがグループ面接です。
個人面接は「求めている人材かどうか判定をする」ことを目的としているケースが多いですが、グループ面接では「最低限、社会人として相応しいマナーを身につけている」ことを見るために行うことが多いようです。
よって、話す内容だけではなく、通常の面接以上に印象の残し方が重要になってきます。
グループ面接がうまくいかないと思っている方は「他の人に流されてしまう」「自分よりインパクトがある人がいると自信を失う」と感じてしまっていることが多いようですが、もしかしたらマナー面の方で、うまくいかない理由があるかもしれません。
では、どのような部分を気を付けるべきなのか、以下解説をしていきます。
グループ面接で面接官に好印象を与える「伝える力」
話す時間を考えて回答する
自分以外に入室する学生が何人なのか?それだけでも面接をする時間は変わり、想定している内容も変わります。
面接の時間を60分と想定して、5人グループの面接だった場合、面接官からの質問やレスポンスがあることも考慮すると、1人あたり10分の回答時間もないと考えていいでしょう。
4~5人の学生と同時に面接をする場合は、各学生に割かれる時間が極端に少ないので、質問の回答時間は「2分程度でお願いします」と指示が入る場合があります。
事前に伝えたいポイントを整理しておき、時間に合わせて優先すべき内容を話せるよう準備しておきましょう。
ネガティブな印象を持たれる話し方をしない
面接という緊張している場では、つい「あー、えー・・・」といった「フィラー言葉」が出てきてしまいます。
フィラー言葉は無意識のうちに発しているので、意識していないとなかなか気が付けません。これは緊張している、不安があるといった状況下で起こりやすいので、焦らず落ち着いて話をするよう心がけましょう。
いざ喋ろうとすると緊張でなかなかうまくいかない場合の対策として、身内や友人に面接官役を頼んでロールプレイングを行い、その内容を録音してみると、フィラー言葉以外の悪いクセにも気が付くことができます。
自分の言葉でしっかりと伝える
例えば、前の人と回答が被ったからと言って焦ることはありません。面接官も回答の重複はほとんど気にしていません。
ただ、焦ってしまった結果として自分の言いたい事が言えなくなってしまうと、それこそ面接官からの印象が悪くなってしまいます。
いかなる状況でも、自分の言葉で自分の考えをしっかり言える事が大切です。
もし、他の人と回答が被ったりした場合は、少し言い回しを変えるなど臨機応変に対応できるように普段から自分の考えをまとめておくと、自信をもって面接に挑むことができます。
グループ面接では「聞く姿勢」が重要
グループ面接がうまくいかないと悩んでいる方は、自分が喋ることに精一杯になっていないか、自分の受けた面接を振り返ってみましょう。
グループ面接で重要な要素の一つが「聞く姿勢」です。
面接では自分のことをPRすることが大事ですが、グループ面接の場合、面接官や他の学生が話している時に、どのような態度でいるかも見られています。
他の人が話している最中の態度がよくないと当然ながら悪い印象になってしまいます。
過度なリアクションは不自然になってしまうので不要ですが、「あなたの話をしっかり聞いています」と態度で示すことが大切です。
また、「〇〇さんは今の◇◇さんの回答について何か意見はありますか?」など、突然聞かれる場合もありますので、いつ自分に話を振られても大丈夫なよう、しっかり話を聞き、頭の中で話を整理し、自分の言葉で対応できるよう心がけましょう。
グループ面接がうまくいかない時は「身だしなみとマナー」を見直してみる
面接の内容も大事ですが、意外と見落としがちなのが、身だしなみとマナーです。
人の第一印象というのは、初対面で出会ってから約6秒~7秒で決まると言われています。そこで悪い印象を持たれてしまうと、挽回するのはかなり難しいのです。
面接がうまくいかない…と悩んでいる方は、今一度、身だしなみがしっかりしているか、マナーはなっていたかという所も見直してみてください。
身だしなみについて
基本的な服装や身だしなみ、仕草など相手が不快に思うことがないよう細心の注意を払いましょう。
また、業種によっては基本的なリクルートスーツが必ずしも正しいということではないので、よく調査し社風に適した服装等に整えましょう。
また、面接で身につけるものは汚れがないか確認をしておきましょう。
面接官はたくさんの学生を見てきているため、シワのよったスーツ、擦り後がある靴、伝染しているストッキングなど着てしまうとすぐに気づかれてしまいますので注意してください。
マナーについて
受付に訪れた際、ボソボソと「〇〇大学の〇〇ですけど…」なんて言ってしまってはもう減点になりかねません。面接が始まる前も終わってからも、気を抜かずに社会人になりうる態度で臨みましょう。
以下、一連の流れに合わせて留意事項を抑えていきます。
<受付に行くとき>
来訪時間は早すぎても遅すぎても減点評価となる可能性があります。また、電車が遅延して遅刻するといったことを免れるためにも、早めに行って近くのカフェでお茶をするなどして、気持ちを落ち着かせましょう。
そしてハキハキと、元気よく受付や電話等で
「お世話になります。〇〇大学の〇〇と申します。〇時から面接の予定で参りました」と伝えましょう。
<入室するまでの待ち時間>
正しい姿勢で座りましょう。髪をいじる、貧乏ゆすりをするといったクセにも注意してください。
まさかと思いますが待ち時間にスマホを触ってはいませんか?待っている態度ももちろん見られていますので、周りの学生と雑談で盛り上がるといったこともしない方が無難です。
背筋を伸ばし、面接のイメージトレーニングをしてください。
<入室時>
はじめに入るのであればノックを3回し、「どうぞ」と聞こえたら「失礼致します」と言って入室しましょう。
最後に入るのであればドアを閉める際、後ろ手で閉める、面接官に対して真後ろを向けて閉めることがないよう注意してください。
<退室時>
御礼とお辞儀を行って退室しましょう。通常の面接と同様です。
<企業を去ったとき>
会社を出た途端に、歩きスマホや電話などはくれぐれもしないよう注意してください。
喫煙をする学生は、最寄り駅を出るくらいまでは喫煙スペースに行くことも控えた方がいいでしょう。
面接を受けた会社の周辺だと、どこで誰に見られているか分かりません。気を抜かないように帰路に就きましょう。
グループ面接がうまくいかない人は人間性が伝わるように心がけてみる
グループ面接は、数回ある面接の中で初期に行われることが多いです。グループ面接を受ける際は、100点満点の評価を得ようとせずに、次の選考へ進むことを意識した方が、気が楽になるかもしれません。
また、自己PRや志望動機の内容で勝負をするより、自身の持つ魅力や人間性などが伝わるように意識して、面接官に「もっとこの人のことを知りたい」と思ってもらうことの方が大事です。
間違っても、他の面接参加者を蹴落とそうなどと思わないでくださいね。
グループ面接がうまくいかない人は、気が付かないうちに、自己PRや志望動機等の内容を伝えることに必死になってしまっていませんか?
また、自己PRや志望動機はてきぱきと答えられたのに、その他の質問ではしどろもどろになってしまう…という悩みを持つ方も多いと思います。しかし、これは「丸暗記でこたえている」と捉えられ、マイナス評価になってしまう可能性もあります。
自己PRも志望動機も丸暗記をするのではなく、その都度自分の言葉でしっかりと伝えることができれば、面接官への好感度アップも狙えるでしょう。
グループ面接がうまくいかない時は自分を振り返ってみる
グループ面接において大切なことは、周りへの配慮です。
グループ面接がうまくいかない方の、よくある失敗パターンは、印象を残そうと自分だけ長々と回答をしてしまい、他の人の時間を奪ってしまうこと。
これは、面接官からは「配慮がない」「周囲が見えていない」と思われてしまいます。
また、緊張や不安から、マナーを忘れてしまったり、自分の考えを自分の言葉で伝えられなくなってしまう学生が多いのも事実です。
グループ面接がうまくいかないと感じている方は、伝えたいことや聞かれたことに臨機応変に対応できる「コミュニケーション力」と、エチケット・マナーをわきまえた「礼儀礼節」、そして「周りへの配慮」を忘れていないかを振り返ってみてください。
この学生なら安心して次の面接に通せる、そう思ってもらえる立ち振る舞いができるよう万全の準備をしてグループ面接に臨みましょう。
評判DBでは質の高い企業の情報を揃え、あなたの就職活動が成功するようこれからもサポートを続けて参ります。是非、面接に向けた企業研究の際にもお役立てください。