10社の面接を受けても内定が決まらない人もいれば、複数内定をもらう転職者もいます。
しかし、複数内定をもらっても新たな職場として選ばれる企業は一社しかありません。
採用側としては是非入社して頑張ってほしい人材でも、内定を辞退されてしまってはもったいないです。
それでは、複数内定をもらった転職者は何を決め手にしているのでしょうか?
内定辞退に繋がる理由はどういったものなのでしょうか?
今回は企業者目線で複数内定をもらった転職者が最終的に選ぶ決め手についてまとめます。
転職者が複数内定をもらえる共通点とは?
まず、企業から複数内定をもらえる転職者の共通点を見ていきましょう。
転職者が複数内定をもらえる共通点1.転職活動をするにあたって譲れない条件がしっかりしている
転職活動で「自分にとって譲れない条件」がある人は、複数内定をもらえる傾向が高いです。
しかし、「譲れない条件」ばかりでは転職活動はうまくいきません。
「年収が下がっても、自分のやりたい業務に就きたい」
「希望の業界ではないけれど、業務内容が同じなら構わない」
複数内定をもらえる人は、このように妥協できる点も考えています。
転職者が複数内定をもらえる共通点2.ネームバリューに惑わされず、情報収集に時間をかけている
転職活動に時間をかける人は、情報収集にあてる時間も多いです。
例えば、通勤で電車に乗っているちょっとした時間でも情報収集をしています。
さらに、事業内容・業務内容の詳細を知るために説明会や転職イベントに参加している人も少なくありません。
大企業など、ネームバリューのある企業から内定をもらうと、それに満足してしまって1社からに内定で転職を決めてしまう人もたくさんいます。
憧れの大企業ともなれば、ある意味で転職が成功したともいえるでしょう。
一方で、大手企業は働いている人も多いので人間関係や社風が気になるもの。
情報量が増えることにより、複数内定をもらっても「自分に合っているのか」をさまざまな企業を比較検討して、冷静に判断することができるのです。
転職者が複数内定をもらった時の決め手①転職の条件に合っているか
これは転職活動をするにあたって、最大の決め手になります。
前述でも少し触れましたが、複数内定をもらえる転職者は「譲れない条件」が明確です。
また、情報収集だけでなく自己分析も徹底的に行っているため、妥協点もしっかり把握できています。
そのため、転職の条件と企業側との採用条件が「自分には合わない」と判断すると内定を辞退します。
転職者が複数内定をもらった時の決め手②中長期的に安定して働けるか
情報収集は事業や業務の内容だけにとどまりません。
転職者は内定先の営業利益や将来性・成長性もチェックしています。
安定して働ける企業であるかどうかも、転職者にとっては重要な決め手です。
もし仮に、ネームバリューがあっても業績が思わしくない企業に入社し、数年後には倒産してしまったら元も子もありません。
そういった不安要素がある場合にも、内定を辞退してしまう可能性があります。
また、女性の場合は結婚や妊娠・出産といったことがあっても継続して働ける職場かどうかを重要視する傾向があります。
産休・育休の制度がしっかりしていて、時短勤務などが認められているかも決め手になるでしょう。
転職者が複数内定をもらった時の決め手③転職先の雰囲気
自分の転職条件もクリアしていて、安定的に働ける企業だとしても、実際に働く現場の雰囲気も大切です。
経営者や上司、同僚といった一緒に働く仲間との相性を決め手として重視する人も多いでしょう。
面接の際に少しでも不快感・不信感を感じると転職者は「この会社でやっていけるのだろうか」と不安になります。
福利厚生などの待遇が良くても、刺々しい雰囲気のただよう職場では働きたいとは思えません。
特に前の職場の雰囲気が悪くて「次こそは良い雰囲気の職場に転職したい」と考えている転職者は内定辞退を申し出ることでしょう。
転職者が複数内定をもらった時の決め手④自分への期待と必要性
企業から複数内定をもらうと、転職者は「自分は必要とされているんだ」と感じます。
一方で「より自分に期待していて、必要としてくれている企業はどこか」と比較します。
期待は時にプレッシャーでもありますが、より自分に期待してくれている企業を転職者は選ぶ決め手としています。
「誰でもいいから選んだ」という印象を受ければ、他の企業の内定を承諾してしまいます。
転職者が複数内定をもらった時の決め手⑤連絡が早い
現在は転職サイトを通して、転職者と連絡を取ることが多いでしょう。
企業側は応募者からの返信がなかったり、遅かったりすれば「連絡もまともにできない応募者」として判断します。
しかし、これは転職者側も同じなのです。
例えば、応募した企業から「一週間以内に書類選考の合否をご連絡いたします。」と返信があったにも関わらず、期日が過ぎても連絡がこないとしましょう。
このような対応をしていると、「この企業はいい加減だな」と転職者側も判断する決め手になります。
仮に内定を出したとしても、情報収集をして冷静に分析している転職者からは内定を辞退されてしまうことでしょう。
複数内定をもらった転職者も迷っている
採用する企業側も、多数の応募者の中から誰に内定を出すかを熟考します。
そもそも会社の雰囲気にそぐわなかったり、第一印象が悪ければ、内定を出しません。
これは複数内定をもらった転職者も同様です。
応募企業の情報を収集し、面接日時を決める際の企業側の対応や面接時の雰囲気などから転職先を決めています。
特に、面接官の態度などの些細な部分で不快感を与えてしまい、期待している人材から内定を辞退されてはもったいないです。
また、実際に働くイメージをしたときに自分が活躍できるかどうかも転職者には決め手になります。
それは「どれくらい自分が必要とされ、期待されているのか」という部分で推しはかっているのです。
優秀な人材ほど、応募した企業のことを細部まで調べて、面接時にはよく見ています。
そして複数内定をもらった時には、冷静に見極めています。
自社の内定を辞退されないためにも、採用する側も細かい部分まで気を配るようにしましょう。
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