新型コロナウイルス感染症の影響で大きな変化があったのは、私たちの日常生活だけではありません。
日本の多くの企業が、コロナ禍でリモートワークを余儀なくされ、企業がこれまで行ってきた事業や取組に関しても大きな変化が要求されました。
そして、まだまだ新型コロナウイルスは収まる気配がありません。
これからはwithコロナとして、コロナ対策で行ったことの定着や、さらなる変化が必要となっていく可能性が高くなっています。
そんな中で、コロナ対策として企業によって様々な取組事例があり、世間の変化に対応してきました。
今回は、コロナ対策を行った企業の取組事例を紹介していきたいと思います。
予想外のコロナ対策~働き方の取組事例~
新型コロナウイルス感染症の流行で、まず変わったのは「働き方」です。
企業の取組事例として、時差出勤やリモートワークなどがあげられます。
これらの取組事例は、緊急事態宣言解除後も行っている企業が多いです。
コロナ対策として行われた取組事例を活かし、新しい働き方として取り入れていく企業は、今後の採用での優秀な人材確保や離職率の低下などの影響が出てくると考えられます。
事業への取組事例だけでなく、会社として社員が安心できる環境を提供できているかも注目されているという事です。
コロナ対策を余儀なくされた企業~事業への影響は~
コロナ対策が呼びかけられる中、飲食店の時短営業の要請などで売上に大きな影響があったり、海外への渡航が難しくなった結果、航空業界や鉄道業界、ホテル業界などが大打撃を受けました。エンターテイメント業界でも、演劇やコンサートが軒並み中止になりましたし、どの業界も未だに苦しい状況です。
今まで当たり前に行ってきた事業が突然通用しなくなってしまい、働き方だけでなく事業内容に関してもコロナ対策をせざるを得ない状況で、企業はどのような取組を行っていたのか。その事例をいくつか紹介していきたいと思います。
こんなコロナ対策が!企業の取組事例6選
取組事例①ヤマハ株式会社
楽器で有名な企業と言えば、ヤマハ(株)。
ヤマハは、コロナ禍で行われたドイツのフライブルク音楽大学の入学試験に協力し、自動演奏機能付きピアノを用いたリモート入学試験をサポートしました。
今回の取り組みでは、僅かなタッチの違いや繊細なペダル操作を極めて精確に再現することができる「Disklavier」の自動演奏機能とネットワーク接続機能を活用し、日本で2名、中国で1名が遠隔地からの受験に参加しました。遠隔地に設置した複数の「Disklavier」をインターネット経由で接続することで、それぞれの「Disklavier」で演奏したデータをお互いに送受信し、演奏したとおりの鍵盤やペダルの繊細な動きを、離れた場所にあるピアノで正確にかつほぼリアルタイムに再現することができます。今回の実技試験は、日本のヤマハホール(東京都中央区銀座)、中国の当社現地法人オフィス(上海)とドイツのフライブルク音楽大学に設置した「Disklavier」をそれぞれネットワークで接続して、日本と中国での受験者による演奏を、遠く離れたドイツのピアノで忠実に再現し、それを試験官が評価する方法で実施されました。「Disklavier」を活用して生中継で国際間の“リモート入試”をおこなうのは今回が初めてとなります。
取組事例②株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
(株)テイクアンドギヴ・ニーズは、ウェディングプロデュースを行う企業です。
コロナ禍で、結婚式のキャンセルや延期など、ウェディング業界も大打撃を受けました。
そんな中、コロナ対策を十分に意識した『Social Distance Wedding Plan』が生まれました。
ポイントや条件
場所:3密を避け、ゲストとの距離を十分確保できる場所(ロケーション)
装飾:サスティナブルを意識した装飾・デコレーション(現状困っている花農家と協業/廃棄処分を軽減)
料理:地産地消にこだわりサスティナブルを意識した食材の活用(廃棄処分を軽減)
ドレス:新品ではなくリメイクで再利用するリユースドレス
ペーパー:結婚式後に廃棄されることが多いが、そのまま生活に活かせるものを使用
演出:距離を保ちながらも一体感を生み出せること
引用:Social Distance Wedding|株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
コロナ対策を意識していると共に、コロナ禍で売上の低下などの打撃を受けた業界に優しい内容となっており、withコロナの時代に流行しそうな内容となっています。
取組事例③株式会社茂呂製作所
(株)茂呂製作所は、機械部品の製作やメンテナンスサービスを行っている企業です。
新型コロナウイルス感染防止の為、機械のオンライン相談・修理を開始。非接触で機械のメンテナンスを行えるよう取組みました。
オンライン会議の要領で、技術者と画面上で直接やり取りをして修理の対応や相談を行うため、移動時間の短縮によって急ぎの対応もしやすくなり、これまで営業範囲外だった地域からの問合せも増えたそうです。
コロナ禍で移動制限がかかったことで新しい営業方法を身に着け、営業範囲の拡大に至った例です。
参考:オンライン相談(Zoom/LINE)承ります|株式会社茂呂製作所
取組事例④株式会社和空プロジェクト
(株)和空プロジェクトは、日本の寺社振興、地方創生を目的として「宿坊創生事業」と
「寺社コンサルティング」事業を展開している企業です。
コロナ禍による寺社の参拝停止に伴い、コロナ対策のためにリモート参拝のシステムを作り出しました。
2021年1月1日の「毘沙門天オンライン初詣2021」では、ライブ配信の投げ銭システムを活用したお賽銭も可能となっていて、プレイガイドではご祈祷を受けた御札を受け取れる「御札付き限定オンライン参拝視聴券」も販売されました。
今後も、リモート参拝が寺社参拝の一つの選択肢になるように取組んでいくようです。
参考:コロナ禍における初詣の新スタンダード誕生【毘沙門天オンライン初詣2021】|PR TIMES
取組事例⑤株式会社ベネッセコーポレーション
「こどもちゃれんじ」で知られる(株)ベネッセコーポレーションは、2020年3月に「ベネッセオンライン幼稚園」を、なんと無償で開園しています。
このオンライン幼稚園は、コロナ対策で幼稚園や保育園の休園が相次いでいた状況で、90ヵ国以上の国と地域においてサービスを開始しました。
<オンライン幼稚園の内容>
・専門家監修のカリキュラムに沿った「うた」や「ダンス」、「手洗い」や「歯磨き」、「読み聞かせ」などのテーマで映像コンテンツを配信。
・「こどもちゃれんじ」のWebコンテンツでは、「お子さまの感染症予防に役立つ情報」や、しまじろうアニメ約50本が楽しめる「おうちシアター」が24時間視聴可能。
取組事例⑥クリア電子株式会社&株式会社大石屋
最後に紹介する取組事例は、『#SafeHandFish』。
このプロジェクトは、100%天然素材の除菌抗菌液「クリアンスEX」を販売しているクリア電子(株)と調味料の小型容器の製造行っている(株)大石屋によって生み出されたものです。
このプロジェクトによって、コロナ禍での自粛により大量に余っていた調味料容器へ除菌抗菌液を入れ、使いきりサイズの携帯用除菌抗菌液として人々の手に届けることが可能になりました。イベントや宴会などの中止により大打撃を受けた調味料の小型容器メーカーを救う形になったのです。コロナ対策として除菌抗菌液を届けることができてまさに一石二鳥です。
「魚の醤油さし」は、日本では常に食事のそばにセットで存在する、おなじみの存在。それが清潔さや安全を象徴する青のキャップで「#SafeHand」のシンボルとなり、「個人の衛生管理」の意識づくりを啓発。「#SafeHandFish」では、「魚の醤油さし」に充填した除菌液を#StayHomeで需要が高まるフードケータリングや中食業界に無償で提供し、生活者のもとへ届ける。食事前に気になるところをサッと除菌する使い切りサイズで、清潔な状態での食事が可能。
【まとめ】企業の特徴を活かしたユニークなコロナ対策取組事例6選!
今回は、コロナ対策を行った企業の取組事例を紹介してきました。
事業をコロナ禍に沿うように変えていったり、企業としてのコロナ対策への姿勢を示したり、取組は企業によって様々です。
新型コロナウイルス感染症の発生は、予想外の出来事だったと思います。
しかし、予想外の事が起きた時の対応力が企業の評価にも繋がっていきます。
今回紹介した以外にも、コロナ対策を行った企業の取組事例は沢山ありました。
ピンチはチャンスという言葉通り、コロナ対策で新しい取組をして乗り切った企業は、新しい事も恐れずにチャレンジする企業として、今後の期待値も大きいでしょう。
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